リプロダクト家具は、意匠権の切れたデザイン家具の復刻版というお話をしました。
しかし、この意匠権とはどういうものなのでしょうか?
意匠権は言ってみれば「財産」です。この「財産」を使う権利があるのは、この財産のオリジナルを作った人です。
意匠登録を行うことにより、意匠権という権利が発生し、他の人が同じデザインの製品を作ることができないようになります。
日本の法律では、この意匠権が保護される期間は20年。
その期間が経過した後は、意匠権は消滅するため、誰でもまったく同じデザインの製品を生産することができるようになります。
最近、デザイン家具の市場がにぎわっているのは、このリプロダクト家具の影響によるものと言って間違いありません。
オリジナルデザインを忠実に再現しながら新しい。しかも低価格で手に入れることが可能。ネット通販を中心に、デザイン家具のマーケットが活況です。
リプロダクトやジェネリックと呼ばれる家具があるのは、オリジナルのデザイン家具が存在するからです。
そのオリジナル家具に魅力や価値があるために存在するリプロダクト家具ですが、では、オリジナルのデザイナーズ家具にはどの程度の価値があるのでしょうか?
アンティーク家具と言う言葉を聞くこともありますが、通常、イギリスなどのアンティークマーケットが活発なところでは、製造から100年以上経過したような家具をアンティークと呼ぶようです。
したがって、オリジナルのデザイナーズ家具は、それほど古い製品ではありませんので「ヴィンテージ」程度が適切かもしれません。
オリジナルは、やはり希少価値があるため、市場に出てくると高値で取引されているようです。
現実、程度のいいオリジナルのデザイナーズ家具に出会うチャンスはなかなかありません。
リプロダクト家具の中には、オリジナルと同様の材料を使い、質感などを忠実に再現したすばらしい製品が多くあります。
こうしたリプロダクト家具を実際に使ってみることで、オリジナルが生まれた時代に夢を馳せるのも、贅沢な時間の使い方ではないでしょうか?
リプロダクト家具に不安がある方へ
カグコレクションなら安心の理由があります。
リプロダクト家具でよく言われることが「ピンキリ」品質が悪いものが少なからずあるのです。
カグコレクションでは長年の経験から顧客満足を第一に、品質・耐久性にこだわり抜いています。
家具には量販店で販売されているリーズナブルな量産品から、家具のデザインを専門とするデザイナーが手がけた高級な家具まで、いろいろなチョイスがあります。最近はリーズナブルな家具にもデザイン性に優れた商品がたくさんありますが、個性や機能性などを考慮した場合、デザイナーが手がける家具には、量産品とは比較にならない魅力があることは間違いありません。
デザイナーズ家具は、北欧諸国やイタリアを中心に生産が盛んです。古くから続いているブランドもありますが、どのブランドにも筋の通った「コンセプト」が存在し、それとともに優れたデザインが世界中の人々を惹きつけています。
「スタイリッシュ」という言葉は、デザイナーズ家具のために生まれた言葉なのではないかと思ってしまうぐらい、創造性や発想力と使いやすさが、スタイリッシュにまとめられた製品が「デザイナーズ家具」だと言えます。
ジェネリックという言葉を聞いたことのある方は多いと思います。
そう、医薬品ですね。先発医薬品とジェネリック医薬品(後発医薬品)。
ジェネリックは特許の切れた医薬品で、先発医薬品を製造したメーカーではなくても、同様の成分を使用した医薬品を作れるようになっています。
実はジェネリック医薬品と同じ考え方が、家具の世界にも存在します。それがジェネリック家具。
ジェネリック家具は、オリジナルの意匠期間が経過した後に作られる後発家具です。
ジェネリック家具は、オリジナル家具の優れたデザインを、リーズナブルな値段で製造・販売することを目的としています。
ジェネリックには、良い物や社会的に役に立つ物は共有しようという考え方があります。
医薬品にもデザイナーズ家具にも「正規品」があります。
しかし、ジェネリックが偽物なのかというと、偽物ではありません。ジェネリックという考え方に「偽物」という概念はありません。
製造の工程や、使われている素材は「正規品」とは違いますが、消費者はまったく同じデザインの製品を低価格で手に入れることができます。
ジェネリック家具には、オリジナル製品を生み出したメーカーやブランドへのリスペクトという要素が含まれていることは間違いありません。